[OSTRIV] ウクライナの18世紀街づくりゲーム「OSTRIV」概要紹介

ウクライナの18世紀街づくりゲーム「OSTRIV」概要アイキャッチ

 

 

ウクライナのゲームデベロッパー、yevhen8開発の街づくりシミュレーションゲーム「OSTRIV」は現在STEAMで早期アクセス(Alpha)リリース中です。
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OSTRIVとは

ウクライナのゲームデベロッパー、yevhen8開発の街づくりシミュレーションゲーム。18世紀ウクライナをモデルとしており、知事となって街づくりをしていくゲームです。よくBanishedの類似ゲームとして挙げられていますので何となく雰囲気は分かっていただけるのではないでしょうか。
2020.05.12現在Alpha3となっており、割と頻繁にアップデートがなされています。エンドレスなサンドボックスノードのみ遊べるようになっていますが、(一部アイテム未実装)ロードマップによると今後キャンペーンモードやさらなる仕様の追加が予定されています。

公式サイト(https://ostrivgame.com/home/

休耕地では牛を放牧
のんびり牧歌的な雰囲気

gameplay

公式サイトによると、

様々な可能性を追加し、多くの困難な制限を取り除くことにより都市建設の経験の水準を上げていくことを目的としています。それは、三次元の風景にグリッドや角度の制限なしに真に有機的な街のレイアウトを可能にします。目標は、プレイヤーの作品(である町)を、現実の問題が発生するような生きた信頼できるコミュニティにすることで、これにより、ゲームの終盤は雑用の繰り返しでなく新たな課題となります。

ということで、街づくりのサンドボックスによくありがちな、終盤の作業感のようなものを減らして最後まで楽しく遊べるゲーム作りを目指しているようです。よくベンチマークとして名の挙がるBanishedなんかも、一定時間が経って安定してしまうとタダの作業になりがちですから、それを払拭できれば大化けするのではないかなと思います。さらに、

現在のアルファには、39の基本的な建物、4つのマップ、輪作と耕作による高度な農業、有機的な未舗装道路のモデリング、動的に変化する季節、土地による基本的な取引など、都市建設ゲームに期待されるいくつかのものが含まれています。多くのことがまだ行われていません。現在のロードマップをチェックして、Ostrivが完成したゲームになる前に何が追加される予定かを確認してください。

となっています。

現在のアルファ3版ではまだ多くの施設が未実装(学校など)ですが、基本的なゲームは遊ぶことができます。最初の移民の一団がまず冬を越せるように環境を整え、その後、街を発展させていくという流れで、(Banishedと比較されるのはこの導入が似ているという部分もある )数種類の作物を組み合わせての輪作の必要性(土壌の肥沃度の変化のため)や、休耕地での牛の放牧、豚や牛などを屠殺して肉をつくり、派生した皮を使ってまた別な品物を作るなどの階層的システム、近隣の町との貿易などが複雑に絡み合い初見プレイを難易度の高いものにしています。
しかし、何度かプレイしていくと、定石のようなものが見えてきてやはり単調になりがちなので今後の更なる開発が待たれるかなーということろです。

個人的にいいなと思ったところは、道路を引くのではなく、村人がたくさん通ったところが道になっていくのが見えるところです。その代わり、彼らは思ったところを通ってくれませんので(笑)、「そこじゃねえええ」みたいなショートカットをされて笑ってしまうこともあります。彼らは最短距離を行くのとあまりに直線的な道が引かれるので、そのあたりをもうちょっとふわっとした感じにうまく調整してもらえるといいんですけどねー。
あとは、「雇用者」「労働者」という2種類の働き方?があり、「雇用者」は固定、「労働者」は例えば農業の収穫期や、荷物運びなど必要な時に必要なだけ仕事をするという形です。さらに「タウンホール(市庁舎)を建ててマネージャーを雇うと、「雇用者」を通年ではなく、季節に合わせて雇用したり、賃金を変更することも可能になります。

近隣の村との交易も重要で、現在「塩」などの一部アイテムは村で作れないため輸入に頼る必要があります。また、家畜も最初は村にいませんのでこれも初めに最低雌雄一等ずつを買わなければなりません。
輸入ばかりしていると当然村の資金は枯渇します。村の収入は家賃と村人たちが買う商品、そして外の村に商品を売ることで得られます。資金のやりくりもとても重要な課題です。
このゲームは基本的に何もしなければ赤字になるため賃金を減らし、雇用の期間を減らす。妙に現実っぽい、厳しい政策をとらざるを得ないところでノリノリの脳内ロールプレイができるところがなんか楽しいです。

雪に閉ざされた厳しい冬
雪に閉ざされる厳しい冬

FacebookTwitterで進捗や情報を確認できるほか、Steamでアルファ版を購入して早期プレイを楽しむことも可能です。

roadmap

以下のロードマップが公開されています。スケジュールは書いていないのでどのくらいで実装されるかは不明です。実装済みはチェックが入っています。今後追加や変更が行われる可能性もあります。

  • キャンペーン(ストーリーモード)
  • 取引の改善:海と川による取引、交渉、割引、評判
  • より多くの統計(生産、消費、貿易など)
  • より多くの生産チェーン
  • 教育、宗教、娯楽
  • 墓地
  • 犯罪、正義と安全
  • より多くのタイプの住宅(長屋など)
  • より多くの種類の橋、舗装道路
  • ✓、羊、✓、果樹園、その他の作物
  • より多くの効果音と音楽✓ さらに追加予定
  • 大都市向けに改善されたグラフィックスと最適化されたパフォーマンス
  • Linux(そしておそらくMac)のサポート
  • 天候の影響
  • ナビゲーションの改善
  • 猫と犬
  • より信頼できる行動、社会活動、アニメーション
  • より現実的な製品の消費、食品の種類に対する実需要
  • 製品品質、腐敗
  • 労働者の経験、共有経験、マネージャーのスキル
  • 民間企業
  • 車両の摩耗
  • 市庁舎のより多くの機能:アドバイザー、ポリシー、人事管理
  • さまざまなランドスケープタイプ・より多くのマップ
  • キャンプの位置を選択する機能
  • より良い木のモデル
  • より良いUI
  • より多くの言語
  • 完全なゲームマニュアルとゲームのヒント
  • より多くのオプション、カスタマイズ可能なキー割り当て
  • カスタマイズ可能な建物の色、装飾
  • カスタマイズ可能な建物フォーム、自由形式フィールド
  • 改造(mod)サポート(レベルエディター、ビルディングエディター)

システム要件

公式によるシステム要件は以下です。

現在のリリースはMicrosoft Windows OS(Windows 7以降)を対象としており、LinuxとMacがロードマップに含まれています。 Ostrivをプレイするには、マルチコアプロセッサと、OpenGL 4.3をサポートする強力なゲームビデオカードが必要です。 GTX 770以上が推奨されます。内蔵Intelビデオカードは現在完全にはサポートされていません。一部のRadeonカードでは、この時点でパフォーマンスが低下する場合があります。

道路は自然に作られていく
村人が歩いたところが道になる

「OSTRIV」を購入するには

Steamやサイトのコメントを読むと、まだまだ時間をかけて開発に取り組む様子であり、正式版リリースまでにはだいぶ時間がかかりそうな気配がしています。
今後大幅な変更などがあることをご了承のうえ、ご購入ください。

2020.5.12現在、アルファ版がSteamGOGで販売されていますが、公式サイトの下の方からも購入できます。
この公式サイトで購入すると、buy Ostriv Alpha 2 to support the developer(開発者をサポートするためにOstriv Alpha 2を購入する)となり、

You get a downloadable DRM-free copy of the game and life—long subscription for all future updates, including a Steam/GOG key.
ゲームのダウンロード可能なDRMフリーのコピーが受け取れます。これは、Steam/GOGキーを含む、今後のすべてのアップデートの長期サブスクリプションです。

ということで、GOGとStemの両方のキーが欲しい方(いるのか…?)は公式から買った方がいいかもしれません。クレジットカード、PayPal、アマゾンアカウントからの購入が可能です。メールアドレスにURL付きのメールが送られてきてそこからダウンロードできます。タイトルでは「アルファ2を購入」となっていますが、今現在はアルファ3がDLされるはず。
Steamなどのkeyのほかに、ゲーム単体も落とせるっぽいですが、こちらはアップデートごとに都度DLの必要がありそうなので面倒かも。
特にこだわりのない通常の方であれば、SteamGOGのどちらかから購入で大丈夫です。

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まとめ

アルファ版ということでまだまだまだまだ開発途上のゲームです。全体的にのんびりとして、地味といっていい雰囲気のゲームです。大きな災害や障害がないので今現在は本当にゆっくりと村が大きくなっていくのを眺めることができます。
その割に街の資金はかつかつで、早めにタウンホールを建てて資金管理をしないと早晩資金は枯渇して詰んでしまうという中身はシビアな開発ゲーム。

30時間弱プレイした状態でこの記事を書いていますが、今の状態だと単調で割とすぐ飽きる普通のゲームといった感じです。大きなバグやクラッシュには遭遇していませんが(人口が80~100人を超えたあたりでのクラッシュ報告が散見されています)、ロードマップ通りに行くと仮定して、今後たくさんの仕様が追加され、ゲーム性が大きく変わる期待待ちの状態です。その状態を楽しめる方は買って損はしないと思いますが、Steamのページで「早期アクセス期間中と期間後でゲームの価格を変える予定はない」旨の回答もありましたので、もう少し待ってからの購入でも(そのうちあるかもしれないセール待ちでも)いいんじゃないかなーと思います。ベータくらいにまで仕上がってからでもいいかな。というか公式に以下のようなアナウンスが出ている状態ですので、

このゲームはまだ開発中です!開発をサポートし、ゲームが価値ある傑作となるのに役立つために詳細なバグレポートとフィードバックを提供してくださる場合のみ、購入してください。開発はゆっくり着実に行われます。つまり、更新の間に長い遅延が生じる可能性があります。

単にゲームを楽しみたい人はもうちょっと待ってね、というのが実情かなと思います。その辺を加味して購入するかどうかは決定してくださいね!(もちろん、買って応援!もいいと思います。資金援助は最高の応援です。)
ポテコは楽しみにしているので、今後アップデートの情報など更新していこうかなと思っています。よろしければチェックおねがいします。

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