【Atomic Society】ポストアポカリプスな世界で街づくり ゲーム概要【Early Access】

【Atomic Society】ポストアポカリプスな世界で街づくり ゲーム概要アイキャッチ
 

 

ちょっとFalloutシリーズに似た設定のポストアポカリプス街づくりシミュレーションゲーム【Atomic Society】のご紹介です。現在アーリーアクセス中です。

Far Road Gamesは「他の誰も作っていないようなゲームをプレイしたい」という思いからゲーム開発を開始したイギリスのインディーズゲームデベロッパーで、当初のメインスタッフは3人。クラウドファンディングなどはしておらず、Steam公式サイトアーリーアクセス版を購入することが可能です。

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Atomic Society – 原子力社会

概要

核戦争が文明を破壊した後、何百人もの人々が荒野の中でも安全に生活できるよう、生き残りの人々を再編し、ルールを作り、侵略者から身を守りながら自分たちの集落を大きくしていくことが目的のゲームです。

アーリーアクセスの現在(2019年8月)、柱は大きく7つ。

  1. CRIME:犯罪
    犯罪や、社会的問題を起こす市民たちが出現します。
  2. PUNISHMENT:判断
    街中で起こるすべての問題は、犯罪だけではなく「奴隷制度」や「カニバリズム」などの思想的問題も含みます。それに対して街の方針を決定する「裁判官」の役目を担います。
  3. JUDGEMENT:処罰
    全ての犯罪や問題に対して、処罰の方法(処刑・投獄、またその期間)を決定したり、その行為を「奨励」することもできます。善悪はあなたが決めるため、独裁者など、どんなリーダーになることもできます。
  4. BELIEF:信条
    信条・信仰を選び、教育や広報によってそれを広め、共有し法律が守られるようにします。
  5. OUTSIDERS:よそ者
    襲撃者に対して防御を固めたり、彼らと交渉したりして集落を守ります。
  6. CONTROL:統制
    プレイヤーの分身であるリーダーキャラクターを作り、町を建設し救助やスペシャルアイテムを探すために世界中を歩き回りましょう。
  7. SURVIVE:生き残る
    スタートは何もない荒野です。何百人もの人々が食事、水、健康、娯楽を十分に得ることのできる大きな集落を目指しゆっくり発展させていきましょう。世界に点在する廃墟や残存物、そのまま有用な建物に転用したり、資源として活用することができます。

難易度の調整、砂漠から熱帯の島々、雪に覆われた山まで、9つの環境のステージを選択(生存の難易度が違います)して遊ぶことが可能です。難易度EXPERTの雪山は、かなりきつそうな気がします。難易度はカスタムも可能。最初にいる生存者の数や、要望の強さ、死体の残る時間(疫病などの危険性)、資源を集めるスピードなどを細かく指定できます。

難易度の細かい調整が可能

特徴

家もなく、食料も持たない一団が、荒野に放り出された状態でゲームは始まります。倉庫を作り、家を建て、食料を確保し、武器を作り守りを固める…といった街づくりをしていくのですが、このゲームの特徴的なところは、犯罪や思想的問題について、自分でその善悪や処罰の程度を決め、周知させることによって町全体を統制していくところです。

例えば、「カニバリズム」を行う人々がいて街で問題になったとします。それに対しての解決方法は6つで、「むち打ち」「処刑」「短期投獄」「長期投獄」「容認」「奨励」の中から自分の街では「カニバリズム」をした市民に対しどういう態度で臨むか、ということを決定します。それによって今後、町の人々の自分に対する信頼度などが変わってきます。勿論、白黒ではなく、どの選択肢を選んでも喜ぶ人と怒る人がいます。

街で起きる問題に対処する方法は6つある

信条・信仰

また、「無神論者」「原子力崇拝者」「仏教」「カソリック」「ヒンドゥー教」「ユダヤ教」「ムスリム」「ゾロアスター教」「祖先信仰」「無知」などなど26種類の信条・信仰から自分が信ずるものを選びます。同じ信条・信仰であれば信頼を得やすく、相反していると得難いとなります。街を統制するにあたって教育や広報を使って自分の信条・信仰にプロパガンダすることができそれによって団結力が高まる、幸福度が上がるなどの効果が出るようです。
全員が同じ信仰・信条であればよいのでしょうが、なかなかそうもいかないようです。

BeliefSystem(信ずるもの)は町の統制に需要

町の「希望」

ちょっと不思議なパラメータですが、町の人々が人生(生活)にどれくらい希望を持っているかという数値のようです。普通に町を発展させていくだけでは上がらないパラメータで、老人たちが「Elder’s End」という施設で暮らし、そこで安らかな眠りを迎えることができれば、人々に希望を与えることができます。高級老人ホームのようなものでしょうか。最後に安らぎが待っているということに希望を見出してみんな頑張って生きていけるのでしょうね。

目標

ゲームではいくつかの目標が示されています。「定住を確かなものにするため目標を6つすべて達成せよ」は以下のような内容です。

  1. 人口を350人にせよ
  2. 町の「希望」を25%以上にせよ
  3. 襲撃者に対して街を完全に防護せよ
  4. 少なくとも6つの法律を制定せよ
  5. 町の5つのニーズを50%以上満たした状態にせよ
  6. あなたと同じ信仰・信条の市民を60%以上にせよ

現在、シナリオモードやストーリー的ゴールの有無などはわかりませんので、これが最終目標なのか、最初の目標なのかは今のところ未検証ですが、結構大変そうです。

特に同じ信仰・信条の市民を60%以上というのがネックになってきそうです。人口を増やしていく過程で他の目標は達成できそうですが、これだけは意識していかないとダメでしょう。

市民は「水」「食料」「健康」「住居」「娯楽」という5つのニーズを持っています。それぞれが一定の水準を切ってしまうと死の危険性があり、一定の水準を満たせば満足し、幸福に暮らすことができます。それぞれの施設にはキャパシティがあり、人々が増えてくると少ない数で賄えなくなりますので、不足してきたら建物を増やしていく必要があります。食料などは生産に時間がかかるため、早めに増やしていくようにしなければなりません。

人々のニーズを満たすことが町繁栄への道

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今後の展望

開発者の体調の問題などから、かなりの遅れが出ていたようです。無理をせずに着実に進めていくとのアナウンスが出ています。
アーリーアクセスの開始が2018年の10月で、アーリー期間は約1年ということになっていますが、そういう事情もあり進捗状況に変更が入ると思われます。正式リリースまではまだまだかかるのではないでしょうか。

2019年6月のアップデートノートでは、バグフィックスやグラフィックの強化、カメラの調整、施設のアップグレード、貿易施設や発電施設、研究施設などの追加等々活発な活動が報告されています。

ポテコ的感想

現在の状態ですと、サンドボックスモードで、特にイベント等も発生せず淡々と進んでしまい、建物の数などもそんなに多くなく、せっかくの広いフィールドが有効に利用できてないという印象です。

特徴的なシステムも、印象的に生かされていないようなのでついでにもう少し練ってほしいとこかな…。
道路がなく、整地もできないので、町全体がガタガタの段差になってしまうのと、建物同志をぴったりくっつけて配置ができず「街並み」のようなものが作れないというのも残念ポイントです。舗装道路じゃなくても、道くらい作るでしょうよ…。装飾物もいくつかあるにはあるんですが、やはり広場とか公園みたいな感じにはなりにくく、「素敵でかっこいい」街にはならなそうです。

プレイヤー以外の市民が、とにかく動きが遅い!建築など、プレイヤーが一人でもやたら早いのに、NPC4人がかりではちっとも進まない、プレイヤーは一人で走ってるのに他の人はのんびり歩いているなど、「ひとりでできるもん」感がちょっと強いです。

食料なども今のところ野菜と畜産の2種類で、そこから製品を作っていったりという発展の要素がないため、本当に置いたら終わり、になりがちな印象です。研究施設というものがアップデートで追加されましたが、ポテコはまだそこまでプレイしていないのでどのようになったのか気になるところです。

とりあえず、正式リリースに向けてここからどれだけ変わっていくかによって評価が変わるかなーと思います。大化けするか、このままか、非常に微妙なところではあると思います。
去年から寝かせてあったんですが、あんまり変化が見られないので、購入はもう少し様子を見てからでも…いいかもなあ…。うーん。

ネガティブ情報ばかり?ですが興味を持たれたら一度公式サイトもご覧ください。

Far Road Games

Creators of Atomic Society. Atomic Society is a post-apocaly…