サイバーパンク孤児サバイバル ORPHAN AGE 概要とデモ版プレイレポ【Kicksterter】

サイバーパンク孤児サバイバル ORPHAN AGE 概要とデモ版プレイレポ【Kicksterter】アイキャッチ
 

 

Studio Black Flagというフランスのインディーゲーム開発者作のゲームの紹介です。ポテコはバッカーとしてリリースを待ちわびております。

ORPHAN AGEはフランスのインディースタジオ【Studio Black Flag】が2018年6月にキックスターターでプロジェクト成功させたゲームで、2019/7現在開発中となっています。メインスタッフは2人で、最初のコンセプトは2009年にあったという、かなり長期のプロジェクトとなっています。

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ORPHAN AGE – 孤児院時代

概要

タイトルの通り、荒廃した世界に取り残された孤児たちが、過酷なサイバーパンクの世界を生き延びていく様を描いたゲームです。

開発者曰く、「ハードコア世界でのシムズ」がそもそもの着想だったそうで、「ローグライク」「ドゥームライク」「スタークラフトライク」などのジャンルは幾多あるのに、なぜ「シムズライク」のようなジャンルは生まれていないのか?というところから掘り下げて作られています。

影響を受けたゲームとして「THE SIMS」「FALLUUT SHELTER」「THE LAST STAND: DEAD ZONE」、
影響を受けた漫画や映画として「THE GRAVE OF THE FIREFLIES」「AKIRA」「LORD OF THE FLIES」「BLADE RUNNER」「SHADOWRUN」「THE SPRAWL TRILOGY」を挙げています。

特徴

  1. ディストピアの人々が人生を生きるシムジャンルゲーム
  2. ユニークなキャラクター、ニーズ、そしてスキルへの対応
  3. 基地を建設し、紛争地帯を遊び場に変える
  4. グループをまとめるための道具を作成する
  5. 危険で、変化し続ける都市で資源の探索回収
  6. グループを存続させるための慎重な資源管理
  7. 自動生成の都市、キャラクター及びストーリーは、プレイごとに変化する

子供たち

シムズのように、孤児たちはそれぞれがユニークなスキル、性格特性、容姿や年齢を持っています。
プレイヤーの分身である孤児の一人は、仲間の孤児たちの健康を保ち、要求を満たしながら「ORPHAN(孤児院)」と呼ばれている自分たちのエリアを広げていき、ストーリーを進めていきます。

年齢やスキルが低ければ生き延びることは困難になり、スキルは育てていくことができます。食事や清潔度、睡眠、ソーシャルなど、シムズに近い欲求システムが、探索や拡張、そして孤児たちの団結に影響を与えます。

4Xならぬ4Eゲーム

「Civilization」に代表される4X(”eXplore”探査、”eXpand”拡張、”eXploit”開発、”eXterminate”殲滅)ゲームならぬ4Eゲームとして最後の”eXterminate”殲滅を”Empathy”共感に置き換えたシングルプレイヤーキャンペーンがメインのゲームです。

Explore – 探査

町は絶えず変化しており、高リスク、高報酬です。貴重な資源や食料、仲間になっていない孤児を発見できたりもします。良いことも悪いことも起きます。

Exploitation- 開発

探索で得られた資源リソースを管理し、孤児たちの生存を確実にします。

資源は6種類に分類されており、道具や料理、生活を快適にするものなどを作ら貯めにそれぞれ必要となります。資源の枯渇はすなわち死を意味します。

Expansion – 拡張

「ORPHAN(孤児院)」エリアは、孤児たちの家です。環境の善し悪しは彼らの気分(mood)に影響を与えます。明かりをつけ、温め、家具を置き、清潔に保ちましょう。
多くの家具を作ることができ、アップグレードもあります。それらは「研究」することによりアンロックできます。

Empathy – 共感

本作はディープマイクロシミュレーションであり、各孤児たちは皆ユニークで一人として同じ子供はいません。性格や気分、その他いろいろな様相によって彼らは毎回全く違う行動をとるでしょう。

ストーリー

本作は、先史や国ではなく、ストリートでの孤児たちという位置でサイバーパンクの世界を生き延びるゲームです。
物語は2027年、暴動から内戦に発展した都市で始まります。混乱の中取り残された子供たちが力を合わせて生き延びるのです。

いわゆる古典的「ストーリー」のゲームではなく、プレイのたびに新しいストーリーが繰り広げられるでしょう。話し合いや問題が起きた時、彼らは火の周りに集まり評議会を開きます。孤児たちが自らの運命を切り開くため、プレイヤーであるあなたのそれまでの選択があなたの運命をも形作ります。

ゲームの基本構成

Kicksterter「ORPHANAGE」のページより引用


以上、Kicksterterのページより概要を大まかに翻訳しました。
彼らの言うように、「ハードコアなシムズ」というのが一番ぴったりくるでしょうか。自分と仲間にぞれぞれ指示を出せるところや、欲求によってムードが変化するところなんかも似ています。
シェルター=「ORPHAN(孤児院)」の外へ出ていって資源を探し、それを持ち帰って備蓄、武器や福、家具などのアイテムを作るところは、「フォールアウトシェルター」に似ています。

現在Steamでは、$40以上のバッカーのみに解放されているプライベートアルファと、だれでもアクセスできるデモ版が公開されています。
デモ版は時間制限があり、最後でメルマガに登録するとプレイアブル時間が伸ばせるというオファーが出ます。そちらに登録すれば最長で20分間プレイできるようになります。
キックスターター自体は完了していますが、backerkitページからプレ購入が可能です。プライベートアルファをご希望の場合は$40以上のコースを選択してください。

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ORPHAN AGE デモ版プレイ紹介

ポテコはアルファの権利を持っていないので、デモ版のプレイレポとなります。もっと早い時期から出ていたのですが、かなり楽しみにしていたためデモ版もやらずリリースを待とうと思っていたのですが我慢できず(笑)今回とうとう遊んでしまいました。

デモ版の流れをご紹介します。

※画面は開発中(2019/7現在)のもので製品版とは違う可能性があります。

デモ版を実際にプレイ

オープニング。隠れていたプレイヤーは怖い兵隊さんに見つかりますが、彼は見逃してくれます。ここからデモはスタートします。

オープニング

次に自分の分身であるキャラの設定をします。名前や特性、スキルなど様々な組み合わせを選ぶことができます。
生まれはWEIRDO(変人)、DREAMER(夢想家)、BULLY(いじめっこ)などがあり、さらに「トラウマのある」「陽気」「冒険者」などの特性が自動的に付与されます。特性は「探索でいいものを発見しやすい」や「研究が早く進む」などの副次的要素に関係してくるようです。
年齢は、低ければ難しく、高ければ簡単になります。年齢を下げると、スタートボタンの[NORMAL]が[HARD]に変わったりします。年齢が低いとスキルポイントも少ないため全体的な能力が下がります。ららに細かく、小さな子供は睡眠に時間がかかるなどの設定もあるようです。
現デモ版では8歳から12歳を選べるようになっています。

スキルポイントは6(8歳時)~14(12歳時)ポイントを好きなスキルに自由に振り分けできます。
SOCIAL(社交性)、STRENGTH(腕力)、CUNNING(狡猾さ)。TECHNICAL(器用さ)へどのように振り分けるかによってできることが変わってきたりします。

自分の分身を作る

チュートリアルをONにしてゲームをスタートすると、画面の説明が一通りでます。しかしこれが読みにくい…。全体的に雰囲気重視すぎてテキストが読みにくいのです。真ん中上の天気と日にちの横、オレンジ色の虫のボタンからバグや意見が遅れます。フォントを変えてほしいなどの要望を送ることもできます。

画面の説明

全部OKしていくと見下ろし画面となります。
真ん中家に操作方法チュートリアルが出ますが、一般的なPCゲームと同じなので困ることはなさそうです。
左下で操作キャラの切り替え(最初のタスクを終わるまで自分以外は選べません)ができるとこなんかは、「ザシムズ」とおなじですね。デモをやっている限りだと操作感は「ザシムズ」に近いのでやったことのある方はなじみが早いかなーと思います。

プレイ開始直後の画面

基本的には画面右上に出るタスクに沿って行動してくこととなります。最初に出るのが「あたりでキャンプファイヤーのために必要な資源を探せ。」というもの。椅子に座っていて選択できないキャラクターが「寒いよー」的なことを言っています。部屋の中のオブジェにカーソルを合わせると、「?」のボックスと虫眼鏡マークが。これがまだそのオブジェを調べてないという状態です。虫眼鏡をクリックすると自動的にキャラクターが入っているものを調べてくれます。

辿るべきタスクと調べるべきオブジェ

部屋の中で探した資源の中で、使えるものがあると、目的のキャンプファイヤーが作れるようになります。選択して部屋の好きなところに設置します。素材は自動的にキャラが拾いに行ってくれます。

資源があれば家具が作れる

完成すると部屋が明るくなり、快適な部屋になります。ここから、自分以外のもう一人のキャラクターも動かせるようになり、画面左下の顔をクリックすることで命令するキャラクターを切り替えることができます。そのあとはどんどんタスクに従って基本的な家具を置いていき、最低限あの生活ができる寝床、洗い場、食事を確保してから、最初の大きな目的として、最初の部屋から向かって左の部屋の閉ざされたドアを壊すことを目指していきます。

☆各アイテムは配置時”E”または”Q”ボタンで回転できます
☆もとからあるオブジェが邪魔という場合、STOCK RESOURSEを作ってから中のアイテムをクリックすると、資源がそちらに運ばれ、空になったオブジェは消えてしまいます。
☆食料は「FOOD CAN」です。これもいったんSTOCK RESOURSEに格納しないとEATING SPOTで食事をすることができません。

照明と熱源の焚火は最初に作る

ドアを壊すにはあるアイテムが必要です。部屋の中を探してアイテムを発見するか、研究をしてその道具を作り出すための家具を発明し、アイテムを作りましょう。ドアを壊せばクエストコンプリートとなります。また、ここから街を探索することができるようになります。

最初のクエスト目的は閉じ込められた場所からの脱出

ここまでのプレイがチュートリアル的なものとなっており、この後が本格的な冒険となっていきます。
人と資源を集め、自分たちの隠れ家を大きく快適にしていき、混乱の世界を生き延びる…。その子供たちを率いるのがプレイヤーです。ここからどんなふうに物語が展開していくのかすごく楽しみです。

この後は、一応街の探索ができるようなのですが、クエスト(タスク)が表示されなくなったのでデモとしてはここまでということになるようです。
外の町の探索は今の時点では、ちょっとうーんという感じでしたが、資源を探して、拠点の中をどんどん快適にしていってあげてください。

プレイの感想

画面は荒廃した世界ということで今のところ結構地味(笑)です。見下ろし形ですし、自分だけでなく仲間も管理しなければならないところ、ムードやスキル、性質などなど先ほども言いましたがシムズに近いです。プレイ感もシムズっぽい。
仲間たちそれぞれの特性によって、効率のいい仕事をあてがうなどの管理要素が割とメインとなってきそうです。ストラテジーやサバイバル系、クラフト系のゲームなど、じっくり作りやっていく系のゲームが好きな方にはグッとくると思います。

今回のエリアは、拠点の中ということで敵のようなものは出てきませんでしたが、オープニングの戦士たちや、そのほかの大人、子供たち同士の抗争などがあるのではないかなーと妄想しています。フォールアウトシェルターのように襲撃的なものもあるかもしれません。
☆実は外に出るシャッターの向こうでちょっと出現するのですが…。制限時間より早くクエストをクリアするか、メルマガを申し込めば+10分できます。

今後の展望

メインスタッフが2人の小さなスタジオのため、更新や情報の開示が亀の歩みです…。ご本人たちも、それをやっていると開発が進まなくなるのであまり期待しないでね!的なコメントを出しています。もともと2018年末にはベータの予定でしたが順調に延期されています。
ただ、Discordの招待コードをもらえますのでそちらで動いていることの確認はできています(笑)。そもそも9年もかけてここまでこぎつけた人たちですので、待っていれば何らかの形でゲームをこの世に送り出してくれるでしょう。

とはいえ、2019.4のリリースで、HOPE(希望)に焦点を当てたクエストシステムの再設計などの情報が出ていますのでまだまだかなー。一応2019年後半のリリースを目指しているということですのでもう少し進捗を見守っていきたいと思います。そろそろ本サイトでもリリースの翻訳とか始めるかもしれません。数が少ないのでアレですが。
興味のある方はのぞきに来ていただければと思います。また、公式のほうもぜひご覧ください。

studio Black Flag 公式ツイッターはこちら

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